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Posted by ミリタリーブログ  at 

2012年02月13日

ラファール⑤

ネタに使う写真探しに時間が掛かっちまいました。引き続きラファールです、今回が一応の最終回。





Reco NG偵察ポッド
ラファールを偵察機として使用する時に搭載される高解像度カメラポッド。全長4.6m、重量1.1tに及ぶ大型デジタル偵察ポッドでF3仕様機のセンターパイロンに装着される。ポッド前方には、長・中距離偵察で使用される高高度/中高度光学センサー、後方には200ft以下の高度で使用されるハイスピードカメラが搭載されている。撮影は、基本的には離陸前のミッションプランニングシステムで設定されたターゲットに対して自動的に行なわれる。撮影モードは断続、広域カバーと地形追随モードの3種類になる。機体からの航法データによってカメラのピッチとロール軸を自動調節して撮影は行なわれる。撮影データはポッド内のHDDに記録される他、後端に装備されたアンテナから地上ステーションに送信する事も可能。最大撮影距離70km








ダモクル

タレス社の開発した新世代レーザーターゲティングポッドで、IRセンサーに中間波長を使用しているので高温多湿の環境でも使用ができる。最長で50km先の目標を捕捉してHUD上に重ねて表示する事も可能。

この他に、バディポッドが存在し空中給油機としても使用が可能である。


5回に分けましたが、ラファールの基本的な内容はこんな感じです。決して駄目な子ではありません。器用貧乏かも知れませんが。スイングロールでは無く、オムニロール(全方位)戦闘機と呼ばれてます。  
タグ :戦闘機


Posted by G3フリーク  at 21:07Comments(0)戦闘機

2012年02月06日

ラファール④

間が開きましたが引き続きラファールです。






ラファールの武装は対空対地ともに高精度の物が用いられており、広範な作戦能力を持っています。
対空兵器の主要な物はMICAで、今後ミーティアも加えられる予定。MICAは赤外線追尾型のIRとレーダーホーミングのRFの2種類が存在し筐体、弾頭、ロケットモーターが共通の物となっている。射程は500m~60kmと機関砲の有効射程よりも短い距離での使用も可能となっており、IRとRFを同一目標に発射することにより命中率を高められる。しかし、ミサイル自体はBVR用のミサイルとしては小型の為、射程は他の物より短いが、ドッグファイトで使用しても使えると言うほかのミサイルには無い特徴もある。対してIR型はサイドワインダーやIRIS-Tに比べると大きい為機動性に劣ると言われているが、最大50Gに耐え、推力偏向ノズルを備えているのでさほど深刻な問題ではないと思われる。しかし、中距離ミサイルとして使うにはやはり射程が短いためミーティアの早期完成が望まれる。




MICA・IR

対地攻撃兵器は通常爆弾に始まり、巡航ミサイル、GPS誘導爆弾、レーザー誘導爆弾と多岐に渡る。
誘導爆弾はAASMが主要兵器となり、アメリカのJDAMに相当する。JDAM同様通常爆弾にキットの形で取り付ける事が可能。この爆弾の特徴はロケットモーターを搭載しており、これにより3分間以上の飛翔ができ、45km先のターゲットに向けて投下することができる。当初は命中誤差は10mだったが、最近はIRシーカーが搭載され命中誤差は1m以下に向上している。実戦投入は2008年のアフガニスタンから。




AASM

レーザー誘導爆弾はアメリカ製のGBU-12/24を使用している。



GBU-12

巡航ミサイルは3種類存在し、其々用途が異なる。
対地攻撃用はSCALP EGでコレはタイフーンが採用しているストームシャドウと同じ物になる。
射程は約250km。同じ筐体を使って滑走路攻撃用のアパシュと呼ばれるものが試作されたが採用には至っていない。(フランスにはデュランダルと言う最強のランウェイバスターが存在する。)




SCALP-EG

こちらのミサイルはとある世代のイギリス人にトラウマを与えるほど強烈なインパクトを放ったミサイルで
聞いたことがある人もいると思います。対艦ミサイル「AM39エグゾセ」。トビウオと言う意味のこのミサイルはフォークランド紛争で(最近またキナ臭い)一躍有名になったミサイル。射程は発射する時の母機の高度と速度にも寄るが大体50~70kmとなっている。ハープーンに比べ一回り小型なので、弾頭重量が少ないが飛翔速度が比較的速いので命中率は高くなっている。最近は射程を延伸したM40ブロック3を開発中である。






AM39エグゾセ



最後は、日本人が一番過剰反応する物かも知れませんね。
ASMP-A巡航戦術核ミサイルです。射程が300km程あり、侵攻阻止作戦に使用される予定。




ASMP-A

最後はGIATが開発した30M791機関砲。
この機関砲はミラージュに搭載されていたDEFA機関砲の改修型で、空対空での射程は2.5kmにも及び、単装砲身の機関砲としては驚異的な秒間42発の発射レートを誇る。装弾数は142発なので撃ちっ放しにすると4秒しないうちに弾切れになる計算。通常は10発ほどのバースト射撃になっている。駆動は弾倉をガスで駆動し、発射は電力により行なう。ラファールはこの機関砲を右主翼付け根付近に1基搭載している。




GIAT 30M791

まだやるよ。  
タグ :戦闘機


Posted by G3フリーク  at 22:52Comments(0)戦闘機

2012年02月03日

ラファール③

引き続きラファールです。今回はエンジンとアヴィオニクス関連。
その前に先日の記事にて誤りがあったので訂正です(誰も見て無いって?
FSOではなく最近はSFOらしいので訂正致します。





M88-2
ラファールのエンジンはSNECMA(スネクマ)社の開発したターボファンエンジンのM88で、現在はM88-2が搭載されているがF4以降は燃費と出力を向上させた-4E型の搭載が予定されている。(F4以前の機体も順次交換、既に20%の機体がこのエンジンに変更されている。)このエンジンは小型ながら推力50kN(リヒート使用時75kN)とサイズのわりに高出力である。この2軸式ターボファンエンジンは、大変反応速度が優れていてアイドル状態から最大出力まで3秒掛からずに到達する。整備性も考え抜かれていて、エンジンが21個のモジュールが分かれており、キャリブレーション無しで交換ができる。その一部については機体に搭載したままでも交換ができるようになっている。エンジン自体の交換も1時間以内に行なう事ができる。整備後のエンジンはベンチテストをせずに使用が可能である






RBE2-AA
搭載されているレーダーはヨーロッパ発のフェイズドアレイレーダーのRBE2で、パッシブ式だが性能は良好である。TWSモードでは最多で40の目標を追尾、そのうち8つと同時交戦が可能である。対地モードは合成開口マッピングの機能を備えているため低空からの進行に有効である。現在はアクティブ式のRBE2-AAの開発が進められており、その試験型が試験機に搭載されテストを行なっている。詳しい数字は公表されていないが、現用のものに比べて50%以上捜索距離が伸びるとの事。

フライトコントロールシステムは4重(デジタル3、バックアップにアナログ1)のデジタルフライコントロールに完全に統合されており、複雑なルールで制御されている。このDFCSは各チャンネルは独立したシグナルによって制御されるが、どの様な状況下においても各チャンネル間で誤解が生まれない事を第一義に設計されている。ミラージュ2000からであるが、機械式のバックアップを持たないフライ・バイ・ワイヤー機で100万時間の飛行時間を達成しており、その間FCSの不具合による事故は1件も起きていない。このFCSで制御されたカナードはユーロファイターやグリペンとは異なる動き方をしている。このカナードは重心位置移動によるトリムの調整や主翼上面のストリーム制御に使われるが、低空侵攻時のガストの処理やエレボンの差動と併せてエアブレーキとしても使われている。カナードの動きとしては、離陸時はカナード後端を下げピッチアップさせ、離陸後速度が一定以上に到達すると素早く後端を上向きにし、主翼に過流を当て揚力を発生させる。中高速時は、ピッチ制御には用いず、常に速度に合わせて過流を主翼に効率良く当て、最大の旋回能力を発揮できるようにしている。この先進のDFCSとM88エンジンの組み合わせにより、ラファールは9.5tの最大兵器搭載量を誇り、遥か大型のF-15Eに次ぐ物となる。(タイフーンもスーパーホーネットも7.5t)
ちなみに高度15000ft、機内燃料60%での維持旋回率は30°/secでこの数値を超える機体はF-22とMig-29だけである。





まだ続くよ。  


Posted by G3フリーク  at 21:30Comments(0)戦闘機

2012年02月02日

ラファール②

引き続きラファールです。一体どれくらい続くかね?

ラファールの型式は空軍向け単座のC型、複座のB型、そして海軍向けの単座M型の3種類が存在し、世界で初めて開発段階で空・海軍が同じフレームを使う戦闘機となった。MとB・C型で違うのはランディングギアとアレスティングフックとフレームの一部でそれ以外は同じ物である。






(ラファールM)
ラファールのコックピットは完全なグラスコックピットとなっており3基の大型モニターとHUDで構成されている。現用機の中でも最も進んだ物となっている。ラファールのモニターはタッチパネルとなっておりスイッチ類がなくなっているのも特徴である。






ラファールは完全なセンサー融合が行なわれている機体でもあり、高い状況認識能力を有している。目標に対して、赤外線・レーダー・レーザー等のセンサーで集められた情報を機体で咀嚼し、パイロットに状況に応じて最適な伝達をするようになっている。又ラファールにはFSOと呼ばれる光学センサーが搭載されており、空対空・空対地両方に使用することができ、空対空ではレーダーの補完と増強を行なう。対地に置いては、赤外線監視・追跡、レーザー測距が可能で長低空飛行時に役立つ。(丸い方が赤外線センサー、四角いのがレーザー測距・結合型TV)。更には、スペクトラ電子戦装置が搭載されており、レーダーやレーザー、赤外線の警報装置と連動しており機体の各所にアンテナが配置されており全周に渡って警戒が可能になっている。スペクトラ電子戦装置は、敵機のレーダー波わ感知するとレーダー波の波長を解析し、逆層波の電波を発信しレーダー波をかき消すアクティブステルス機能を有し、更には特定(指定)方向に強力な妨害電波を発する事も可能である。





③にツヅーク  


Posted by G3フリーク  at 21:30Comments(0)戦闘機

2012年02月01日

ラファール!!

インドの中型多目的戦闘機選定でラファールが独占交渉に入ったとの事。ヤフーニュースでも取り上げていましたね。個人的には一番好きな機体なので、このまま台湾にも売り込んでくれれば見に行くのも夢では無くなるんですがねw

日本人にはあまり馴染みの無いヨーロッパ機、しかもフランスが単独で作り上げた至高の機体。良く知られていない所も有ると思います。ここらでツラツラっと紹介したいと思います。

ラファール開発の起源は米ソ冷戦時におけるワルシャワ機構軍の空軍戦力から、西ヨーロッパを守る為の戦闘機として国際共同開発計画が行なわれたのが起源になる。しかし、機体のサイズにおいて他国と食い違いが発生したためフランス独自のプログラムとなる。(使用するエンジンについても当時倒産寸前だったスネクマ社を救済するためにもM88の採用が必要不可欠だった。)共同開発プログラムから脱退した事により国どうしの要求の食い違いも無く、順調に開発が進められた。





(ラファールA)
ACX(Avion de Combat Experimenatal)と名づけられた試作機が後のラファールの原型になる。開発当初は搭載するはずのM88エンジンが間に合わず、GE製のF404エンジンが搭載されているため、量産型に比べ一回り大きい物となっている。(F404をそのまま使用していれば速度でもタイフーンを凌駕する機体になっていた可能性がある。)このラファールAは空母への着艦テストも行なっており、着艦自体はかなわなかったがデッキまで数mと所まで近づく事が出来ている。初飛行時にはマッハ1.3の超音速飛行も行なわれている。この機体は優美な外見で「カッコイイ戦闘機を生み出す」というダッソーの伝統を受け継いでいる。ちなみにF-22はダッソーの開発した設計ソフトにより設計されている。腹違いの兄弟?に当たる。直線と曲線の差は有るが正面からの機体構成が似ている。

②に続く

  


Posted by G3フリーク  at 21:40Comments(0)戦闘機